以下は今年の1月1日に書き終えた文章。年末年始らしくやけに感傷的なモードに入っているけれども、あえて改稿せずそのまま載せます。
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みなさま、あけましておめでとうございます。
やはり2023年もしんどいニュースがひっきりなしに続いたイメージしかない。社会全体の単位でいえば、「厄年」ってことで異論はないだろうと思う。しかもそれは今後もまちがいなく続く。戦争も、労働問題も、なにひとつ片付いちゃいない。端的に言って、絶望的だよね。
だけれども、ぼく個人にとっての2023年は、今後数年間の生き方を決める節目の年だった。ゆえに、なぜだか悲観主義になれない。「平和ボケ」か、「不感症」か、と問われたら「きっとそうだ」としか返答できない。
ぼくの問題意識も身の回りの諸々に傾いた。身近なひとびとの表情や声色の揺れ動きを気にしていたのをよく憶えている。半径5km圏内での一喜一憂=生活だけで精いっぱいだったよ。
絶望を明確に認識しながらもみずからは絶望に埋没しない。社会/個人レベルでの世界認識が乖離していること、つねに複数の感情を抱きながら日々を過ごすことは、まったくもってダブルスタンダードではないはずだ。これからもこのスタンスを維持したい。高橋名人が「ゲームは一日一時間」といったみたいに、一定の距離感をもって社会と対峙しよう。
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さて、本稿はぼくが2023年に出会った音楽・映像・本などから、印象的な100作品をランキング形式で並べたものだ。おそらく本稿はガイドの役割をいっさい果たさない。
音楽ならAOTY、RYM、映画はIMDB、Rottentomatosなど、民主的な算出手段でつくられたランキングはいくらでもある。いってしまえば、現代のモードを「適切」に知る手段は他に整っている。実際便利だし、ぼくもそれらを頻繁に使っている。
だが、こうした環境が整っているからこそ、「不適切」な情報の塊を世に放流する意義も高まりつつあるのではないか。
本稿の選出作品は、皆の目からはぶっちゃけかなりかっこ悪く映るはずだ。なぜなら、新着コンテンツに紛れて、2~3年前の近過去の作品や、誰もが名を知っているであろう歴史的古典が多数並べられているからだ。要は、今更感の塊なのだ。
インターネットは、半歩遅れの人間が嘲笑されやすい環境だ。たとえば「車輪の再生産」「周回遅れ」などと。かつてぼくもそれをうっすら嗤う側の人間であった。だが、歴史はみずからの中でシミュレーションすることでしか、身体化されていかない。結局は正攻法しかないと、気づくまで二十数年を費やしてしまった。
ぼくはあらゆる「車輪の再生産」「周回遅れ」を、身をもって全肯定しよう。「世の中には、こんな消費活動をしているひとがいるのだなぁ」と思ってくれれば幸いだ。そして、一作でもチェックしてくれたら何よりも嬉しい。
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大まかなまとめ
・フォロワーさんのおかげで、クラブに行く習慣が少しずつできてくる。
・『ぼっち・ざ・ろっく!』に相変わらず沼り続ける。
・『アイドルマスターシャイニーカラーズ』に復帰する。
・読書会に参加する。
・某所で文章の練習を始めた。いずれそのとき書いた原稿とともに公開したい。
・ラーメン二郎に5年ぶりに入店。今回は注文ミスをしない。トラウマを克服した。
・日記を書き始めた。
・アニメの二次創作小説を初めて書いた。