カヤマのブログ

【まえがき・もくじ・プレイリスト】カヤマ・音楽アルバム100選(Ver.4.0)

こんばんは。お久しぶり。初めましての方は初めまして。本企画もなんと4回目。惰性で続けているのに何故だかやめられない。本来であれば毎年12月30日に投稿しているので、締切を余裕で超過してしまっている状況です。前書きすら仕上がっていなかったので、急遽札幌へと向かうバスの中でこの文章を書き進めています。なんて体たらくだ。

さて、コロナ禍2年目が無事終わりましたね。カルチャー消費者の端くれとしては語れることも語らなければならないこともいくらでもあるでしょうが、生憎時間も限られているので身の上話を箇条書きでサクッと済ませましょうか。

 

・1st MIXTAPE ZINE『MuMuMOOD -MY 2010s-』を制作およびTwitterフリート機能で発表。

「音楽レビューとイラストの融合」「愛着のあるジャンルすべての強引な接続」「すべて個人制作&無料」という構想が高校2年生の頃からあったので、数年越しに実現できて嬉しい限りです。しかし、論・デザインの完成度両方でこれっぽっちも満足しておらず、むしろ「やってしまったなぁ」という後悔の念が大きいです。世の中、妄想をアウトプットしてみたら意外とつまんない…って瞬間は少なくないですよね。でも創作者なら遅かれ早かれ一回は通らなきゃならない道だし、まぁ仕方がない。

しかし、オリジナルキャラクターを用いた荒唐無稽な演出や露骨なパロディーの連続など、選んだ表現方法だけは間違いじゃなかったと確信しています。ゴダールワナビー上等。似非タランティーノ万歳。3〜4年後により精度を高めてこの方法を反復したい。

 

・『KYMH ØXYGEN DESTR0YER - jigoku scrapper(Prod. by 船越颯太 )』で歌詞を制作・発表。

トラックメイカー/ラッパーの船越くんから預かったトラックを約半年間温めてからのリリース。(単純にサボってた。)ラップ作詞は乗り始めると韻に縛られると同時に導かれ始めるのでその後はスムーズなんですが、一言目を決めるのが本当に難しい。執筆時間の3割は最初の4小節を悩んでいた気がする。

 

・映画への傾倒と音楽観の変化

2020年9月頃まで映画作品を殆ど自発的に観ることのない生活を過ごしていたのですが、友人の影響で急激に興味を惹かれ始め、今年は新旧含め200作品以上を鑑賞しました。高校生の頃、音楽への興味が芽生えた瞬間にも似た「膨大な歴史のアーカイブがそこに存在する」「自分の中に歴史を創っていく」ことの熱狂を再び体験できるとは!!

しかし、「映画」という強大な未知の存在が生活に入り込んできたことによって、僕の中で「音楽」という表現が消極的な選択肢にへと追いやられてしまいました。今年は重要な新譜の大多数をスルーし、愛着のあるジャンルの旧譜digに甘んじてましたね。

 

・ネット通話の流行と音楽観の再確認

今年はTwitterスペース機能やDiscordなどを用いたネット通話が全世界的に流行したのは周知の事実でしょう。その中でも、Discordには通話中に音楽を共有し合う拡張機能がありまして、同機能を用いたオンライン音楽鑑賞会に一年中明け暮れていました。

僕の周囲ではフジロックサマソニなどのロックフェス的音楽観が共通項にあり、他は個人毎にジャズ/70〜80年代ロック/プログレ/メタル/ミニマルテクノ/アンビエント/ヒップホップ/アニソンなどの得意分野が分かれている……というような傾向です。通話中の僕は「他メンバーが疎くて尚且つ普遍的ポップネスの備わった曲」を意識的に選曲し続けていたのですが、その経験を経て自らの趣味趣向への客観的な視点が得られたように思えます。

知識の有無はひとまず差し置くとして、血肉化している・帰属意識があると言える音楽ジャンルは00年代以降のメタル/ラウドロック/ V系/現代ジャズ/ネオソウル/日本語ラップ/エモラップくらいですかね。それ以外に関しては外野。

 

2021年の生活はざっとこんな感じでした。この一年は気の滅入るような出来事ばかりではなく、ポジティヴな体験もたくさんできた。無責任は承知だが正直楽しかったよ。

さて、本編に参りましょうか。ここに綴られている100枚は大手音楽メディアの発表する「オールタイム・ベスト」では大凡扱われることの無い、各ジャンルの内部で親しまれるカルトな傑作が大半を占めます。しかし、ここで巡り合ったのも何かの縁。気になった作品は是非手に取ってみてください。

 

 

【プレイリスト】

選出作品の一覧です。各種ストリーミングサービスで配信されていない作品は同アーティストの他作品から代用、または欠番としています。Apple Musicでの再生推奨。