カヤマのブログ

【100〜81位】カヤマ・音楽アルバム100選(Ver.4.0)

100. Holding Absence - The Greatest Mistake of My Life

The Greatest Mistake of My Life

The Greatest Mistake of My Life

  • Holding Absence
  • ロック
  • ¥1681

Release: 2021

Origin: UK

Label: SharpTone

Genre: Post-Hardcore/Emo/Shoegazer

SlowdiveとUnderoathの運命的な邂逅。彼等はUKロックの伝統ともいえる空間意識の高いギタープレイをUSポスト・ハードコア/エモの陽性のバイブスに乗せて天高く解き放つ。儚く厭世的なオーラを纏っていた1st『Holding Absence』から随分と開けた質感へと変貌を遂げ、それにより繊細なメロディーと豪胆で肉体的なバンド・アンサンブルのコントラストがより強調されることに。

この4人は音の粒子で外界をシャット・アウトしながらも歌声を力強く伸ばそうと試みる。俯きながらも精一杯胸を張ってみせる。己の深刻な自己矛盾を肯定してしまっているかのような彼等の音楽が、何処までも崇高に思えるのは僕だけかい?

 


99. ROTH BART BARON - 無限のHAKU

無限のHAKU

無限のHAKU

  • ROTH BART BARON
  • インディー・ロック
  • ¥1833

Release: 2021

Origin: Japan

Label: SPACE SHOWER MUSIC

Genre: Indie-Folk

彼等の作品はどれも愛聴していますが、本作は過去最高に好み。理由はハッキリしていて、要はブラックミュージック的フィーリングが仄かに遇らわれているから。三船雅也(Gt./Vo.)の歌詞世界は今回も素晴らしい。現代社会に潜む些細な不和をお伽話に変換してしまう。

 


98. Ambrose Akinmusire - Origami Harvest

Origami Harvest

Origami Harvest

  • アンブローズ・アキンムシーレ
  • ジャズ
  • ¥1935

Release: 2018

Origin: US

Label: Blue Note

Genre: Jazz/HIP-HOP

『Kendrick Lamar - To Pimp A Butterfly』が拓いた地平に続く者は今、ここに。これはただ小手先の優れたプログレッシヴな現代ジャズじゃあない。ジャズ/ヒップホップ/室内楽の交点からアメリカ大陸の血塗られた歴史と犠牲者達の姿を映写する″告発″のレコード。このアルバムがBlue Noteからリリースされたという事実も極めて示唆的だ。

この作品を流していると、音楽評論家:グリル・マーカスがSly And The Family Stoneを評した言葉を思い出すよ。「彼等の音楽が複雑だったのは、″自由″というものが複雑だからだ。」

 


97. Death - The Sound of Perseverance

Release: 1998

Origin: US

Label: Nuclear Blast

Genre: Technical-Death-Metal

「Death」というシンプル過ぎるバンド名!ヘヴィメタルを好まない方からすればおバカな印象を受けるかもしれないが、とんでもない。このバンドはデスメタルというジャンルの黎明期を支え、さらにはジャズ的フィーリングを注入することで、同ジャンルをより繊細でメロディアスな方向に発展させた偉大な功労者だ。各リスナーの趣味の差はあれど、ヘヴィメタルという音楽ジャンルを敬愛する者であれば、誰もが彼等とChuck Schuldiner (Gt./Vo.)という男を畏れているはず。

本作は7thアルバムにしてバンドの最終作。1st~3rdのダーティーな疾走感や4th~5thの達人同士が主張し合う混濁感もここには無い。とりわけ耳に残るのはChuck Schuldiner (Gt./Vo.)の紡ぐ妖しいギターメロディとハイピッチのスクリーム。ミドルテンポ主体で音数を絞った構成がかえって恐ろしい。デスメタルの父は最後にこんなにも抑制の効いたエクストリーム・ミュージックの在り方を提示してみせた。

 


96. Arca - kick iiii

kick iiii

kick iiii

  • Arca
  • エレクトロニック
  • ¥1528

Release: 2021

Origin: Venezuela

Label: XL Recordings

Genre: Experimental

 


95. Gigi Masin - Talk To The Sea

Release: 2014

Origin: Italy

Label: Music from Memory

Genre: Ambient/New-Age

 


94. I-DeA Present SEEDA - GREEN

f:id:KayamahMusic:20220109145320j:image

Release: 2005

Origin: Japan

Label: FLASH SOUNDS INC/P-VINE

Genre: HIP-HOP

SEEDAはどの時期にも失速することなく傑作を発表し続けているが、最近は初期の高速フローが特に好み。一聴しただけでは歌詞を認識するのは困難だが、じっくり聴き込んでみるとセンチメンタルな言葉選びが胸に突き刺さる。

 


93. Jamison Isaak - Spring Patterns 2

Release: 2019

Origin: Canada

Label: Flora

Genre: Ambient

 


92. Eric Dolphy - Out to Lunch!

Release: 1964

Origin: US

Label: Blue Note

Genre: Free-Jazz

 


91. Sam Gendel - Fresh Bread

Fresh Bread

Fresh Bread

  • Sam Gendel
  • ジャズ
  • ¥1528

Release: 2021

Origin: US

Label: Leaving

Genre: Jazz/Ambient

 


90. Scott Walker - Scott 3

Scott 3

Scott 3

  • Scott Walker
  • ポップ
  • ¥1630

Release: 1969

Origin: US

Label: Philips/Fontana

Genre: Art-Pop/Baroque-Pop

英国と日本で人気を博したアイドル・バンドのメンバーから、孤高の前衛芸術家へ。音楽シーンの表と裏を共に制した男の3rdアルバム。ソロシンガーとしてのアーティスト像を確立した傑作『Scott 4』の足掛かりとなる、過渡期の一作だ。

しかし、本作時点で既に後のスタイルの原型は仕上がっており、荘厳なストリングスと嫋やか歌声によってリスナーを深淵へと招いてくれる。

 


89. András Schiff - Franz Schubert: Works for Piano

Release: 2015

Origin: UK

Label: ECM

Genre: Classical

 


88. 福盛進也トリオ - For 2 Akis 

For 2 Akis

For 2 Akis

  • 福盛進也トリオ
  • ジャズ
  • ¥2139

Release: 2016

Origin: Japan

Label: ECM

Genre: Jazz

 


87. Max Richter - Sleep

Sleep

Sleep

  • マックス・リヒター
  • クラシック

Release: 2015

Origin: German

Label: Deutsche Grammophon

Genre: Ambient/Neo-Classical

タイトルに従って就寝時によく再生しているのだけれど、毎度頭から聴こうとすると開始20分辺りでバッチリ寝付いてしまう。本作に限っては全編通して聴く日が来るとは思えない。

 


86. Colin Vallon - Le Vent

Le vent

Le vent

  • Colin Vallon
  • ジャズ
  • ¥1630

Release: 2014

Origin: Switzerland

Label: ECM

Genre: Jazz

 


85. José James - Yesterday I Had the Blues(The Music of Billie Holiday)

Yesterday I Had the Blues (The Music of Billie Holiday)

Yesterday I Had the Blues (The Music of Billie Holiday)

  • ホセ・ジェイムズ
  • ジャズ
  • ¥1630

Release: 2015

Origin: US

Label: Blue Note

Genre: Jazz/Neo-Soul

 


84. Void Of Vision - Hyperdaze(Redux)

Hyperdaze (Redux)

Hyperdaze (Redux)

Release: 2021

Origin: Australia

Label: UNFD

Genre: Nu-Metalcore

ニューメタルコアというジャンル名から想像の付くとおり、鈍く分厚い重低音の塊をひたすら振り回す質実剛健サウンドだ。しかし、90~00年代のニューメタル・オリジネイターともやや異なる、引き締まったバンド・アンサンブルと透明感のあるメロディセンスにより楽曲を綺麗に纏めており、優等生的な印象すら抱かせる。2019年にリリースされた通常版『Hyperdaze』の時点でもちろん作品としてのクオリティは折り紙つきであったが、このRedux版は更なる意欲作。レーベルメイトを中心とする様々な客演を迎え、アルバムの一貫性を損なわないまま拡がりを増しているのだ。ボーカルパートを入れ替えることで作品のレベルをもう一段階引き上げるヒップホップのような方法論は、メタル/ハードコアなどのジャンルでも可能なのか。

 


83. BBHF - BBHF1 -南下する青年-

Noise

Noise

  • HATTORI Takashi
  • エレクトロニック
  • ¥2037

Release: 2020

Origin: Japan

Label: Beacon LABEL

Genre: Indie-Rock/Alternative-Rock

 


82. HATTORI Takashi - NOISE

Noise

Noise

  • HATTORI Takashi
  • エレクトロニック
  • ¥2037

Release: 2021

Origin: Japan

Label: (self-released)

Genre: Electronic

 


81. Mobb Deep - The Infamous

The Infamous

The Infamous

Release: 1995

Origin: US

Label: Loud/RCA

Genre: HIP-HOP

 

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