80.Hiroshi Yoshimura - Music For Nine Post Cards
Release:1982/Japan/Sound Process
Genre:New-Age/Ambient
日本ニューエイジ/アンビエント界の伝説、吉村弘による1st。
これぞまさに普遍的名盤。完全ドラムレスの静かな空間でチープなシンセがポロリポロリと鳴り続ける、ただそれだけの音楽作品。それだけでありながら、どの瞬間も涙を誘うような儚いメロディーでいっぱい。僕も本作を聴く度、強い孤独を感じて枕を濡らしてしまう…。手法的にも音質的にも80年代の作品には全く聴こえない。
『Fennsez + Sakamoto - Cendre』『Brian Eno - Ambient 1: Music for Airports』と並んで誰にでも推薦出来る、「一家に一枚」レベルの作品。本稿をお読みの方も是非。
79.…And You Will Know By The Trail of Dead - Source Tags & Codes
https://itunes.apple.com/jp/album/source-tags-codes-deluxe/1266048057?at=10l8JW&ct=hatenablog
Release:2002/US/Interscope
Genre:Alternative-Rock/Emo/Progressive-Rock
『エモ/USオルタナ/ポストロック版“Pink Floyd - 狂気”・“Rush - 2112”』と例えても過言ではない、アルバム全体で壮大な世界観を描く稀代の名盤。
基本的には“Sonic Youth的ノイズギター”と“90年代エモ由来の泥臭い泣きメロ”を融合させた音楽性なのだが、往年のプログレ系バンドからの影響も公言しており、アルバムの構成力はこの上なく完璧。Tool・The Mars Volta・Porcupine Tree等の作品群に並ぶ、「21世紀のプログレ」の金字塔的作品だ。本作はPitchforkで10点満点を獲得したことでも有名だが、それは決してハイプではなく妥当な評価だろう。
ちなみに、彼等のバイオグラフィー(https://www.universal-music.co.jp/trail-of-dead/biography/)を見るに、音楽活動に対して「人類学的融合のセオリーを実現する」という明確なコンセプトが用意されており、メンバー全員がマルチプレイヤー&ボーカルという独特な編成で活動しているようだが、学の無い僕にはそれらが音楽的深みへと繋がっているのかは判断出来ない…。しかしながら、ライブ中に繰り返される楽器パートチェンジは観ていて胸が熱くなること間違い無しであるし、パフォーマンスの一環として成り立っているのは確かだ。
次作『World Apart』以降、より多くの音楽要素を取り込んだプログレ路線を推し進めている。各メディアから過小評価されているが、そちらも本作に劣らぬ傑作となっているため、本作が気に入った方は是非。
78.Emerson, Lake & Palmer - Brain Salad Surgery
https://itunes.apple.com/jp/album/brain-salad-surgery/109691784?at=10l8JW&ct=hatenablog
Release:1973/UK/Manticore
Genre:Progressive-Rock
説明不要。『Tarkus』と並ぶEL&Pの最高傑作にして、プログレ界でもトップクラスの名盤。僕はこっち派。
77.Wilco - Yankee Hotel Fontrot
Release:2001/US/Self-released/Nonesuch
Genre:Country-Rock/Indie-Rock
自称「オルタナ・カントリー」バンドの4thにして、USオルタナ史に遺る言わずと知れた名盤。
彼等は初期こそ愉快な田舎臭さを纏うカントリー色の強い音楽性であったが、作品をリリースする毎にポストロックへと接近。そして本作で音響派の巨匠Jim O’Rourkeの力を借りつつ、彼等の美学は完成に至った…というわけだ。
本作が素晴らしいのはもちろんのことだが、初期作品・5th『A Ghost Is Burn』6th『Sky Blue Sky』等も大傑作のため、彼等の最高傑作を決めるのは難しい。今の僕の気分では本作が一番であるけれど、本稿の投稿日が1日でも違えば別の作品を挙げていたかも知れない。
76.Suffocation - Pierced from Within
Release:1995/US/Roadrunner
Genre:Brutal-Death-Metal
ブルータル・デスメタル/テクニカル・デスメタルの偉大なる父による3rd。僕の最も好きなデスメタル・アルバムだ。
「スラッシュ/デスメタル/グラインドコア/スラッジメタル等、あらゆるエクストリーム・ロックの融合体」とリリース当時は評されたそう。メロディー感の薄いねじれたリフを連発するツインギター、ドス黒い低音でサウンドの閉塞感と圧力を高めるベース、そして知る人ぞ知る名ドラマーDoug Bohnによる一音一音が太過ぎる超音圧ドラム、これらの演奏がひとつになることで生まれるグルーヴは最凶。個々としては高い技術を持ちながらも、今にでも均衡が崩れて大爆発してしまいそうなバンド・アンサンブルはスリル満点だ。また、カリスマ的フロントマンFrank Mullenのパフォーマンスも必聴。僕は勝手に、彼が“世界一上手いデスメタル系ボーカリストのひとり”だと思っている。
後続のブルデス/テクデスへの影響力は言わずもがな、猪突猛進パートとビートダウンパート(低速)を対比させる曲構成は近年のデスコアにも影響を与えている。彼等が登場して以降のデスメタル・シーンでは、彼等の影響を一切受けていないバンドの方が少ないだろう。そう、「全てのデスメタルはSuffocationに通ず」のだ。
75.BURIAL - Untrue
Release:2007/UK/Hyperdub
Genre:Dub-step
74.FACT - FACT
Release:2009/Japan/maximum10
Genre:Post-Hardcore
日本ラウドロック界の伝説的バンドによる2ndにして、彼等のメジャーデビュー作。ボーカルを主軸に置きつつも、スラッシュメタル系バンド顔負けの鋭利なギターリフと、ひょいひょいと繰り出されるプログレッシヴな曲展開、複数メンバーによるスクリームの掛け合い等を取り入れた音楽性は疾走感抜群。「メタルとエモの融合」というテーマ自体は有り触れているものの、それをここまで個性的な形でやってのけたアーティストは存在しないだろう。
余談ではあるが、本作の3曲目『a fact of life』は僕がロック全般に興味を持つキッカケとなった一曲だ。この曲に出会っていなければ、恐らく今の僕はアニメ/ゲーム/同人音楽ファンかBEMANI系音ゲーマー、若しくは百合漫画レビュワーにでもなっていただろう。そう思うと、僕と本作の巡り会いはとても運命的だな。
73.Osanna - Palepoli
(Disc2に『Palepoli』全曲2015年再録ver.収録)
(Disc2に『Palepoli』全曲2015年再録ver.収録)
Release:1972/Itary/fonit Cetra
Genre:Progressive-Rock
イタリアン・プログレシーンが誇る闇の名盤。
初期King Crimsonのヘヴィ性・Genesisのシアトリカル性を強く受け継いだ音楽性であるが、本作はそれらとは比べ物にならないほどダークで、ブルージーで、オペラティックで、アバンギャルドで、そして埃臭い。おまけに演奏も曲展開もドタバタで思わず笑ってしまう。分厚い轟音を鳴らすギターとベース、ブレーキの外れたようなドラム、自由に泣き続けるフルート、それらとは対照的に神々しい音色を鳴らすメロトロン。これらが力技で組み合わされ、ひとつのコンセプトアルバムとなっている。確かな構築美と素敵なポンコツ感を併せ持った、まさに70年代のイタリアらしさ溢れるカルト・マスターピース。
ちなみに彼等は演劇要素を自らの表現に取り入れているようで、本作のライブは役者を交えて行われたそうだが、詳しくは僕も存じない。DVD等に残っているなら是非一度観てみたいものだ。
72.Robert Glasper - Black Radio
Release:2012/US/Blue Note
Genre:Alternative-R&B/Nu-Jazz
Robert Glasperのディスコグラフィから一枚選ぶなら、ベタなチョイスだが今作。本作とMark Guilianaのおかげで「Jazz The New Chapter」という雑誌を知ったし、僕にとって現代ジャズの入門編となった作品。
71.Nine Inch Nails - The Fragile
https://itunes.apple.com/jp/album/the-fragile/1149022042?at=10l8JW&ct=hatenablog
Release:1999/US/Nothing/Interscope
Genre:Industrial-Rock/Alternative-Rock
NINの3rdにして最高傑作。本作はどちらが前半/後半と明確には決められておらず、完全に独立した作品『Left/Right』が同じパッケージに詰め込まれた“ダブル・アルバム”。僕はよりキャッチーな曲の多く収録された『Left』派だ。
70.Flying Lotus - Cosmogramma
Release:2010/US/Warp
Genre:Experimental HIP-HOP/Electronica
ヒップホップ〜エレクトロニカ〜現代ジャズを横断する天才プロデューサー/DJにして、名門レーベルBrainfeederの主宰者。伝説のサックス奏者である叔父のJohn Coltraneに負けず劣らず、音楽シーン全体を揺るがし続けている男の3rd。
傑作揃いの彼のディスコグラフィから一枚を選ぶのはやはり非常に困難。特に僕は本作と2nd『Los Angeles』のどちらを挙げるべきかをギリギリまで悩んだ。
69.I Killed The Prom Queen - Beloved
https://itunes.apple.com/jp/album/beloved-deluxe-edition/761837195?at=10l8JW&ct=hatenablog
Release:2014/Australia/Epitaph
Genre:Metalcore
オージーメタルコアの草分け的バンドによる8年振りの作品にして、バンドの復活作。
北欧由来の叙情性を色濃く宿したギターリフ、喉を枯らすようなガサついたスクリーム、若々しいエネルギーの溢れるブレイクダウン、時々挟まれる透き通ったクリーンボーカル…。これらは解散前の頃から一切変わらない「メロディック・メタルコア」の王道的な手法だが、こうもカッコ良くキメられたら唸らざるを得ない。
しかし、本作ではそれだけでは終わらない。各曲にシンフォニック&アンビエント的なキーボードアレンジを施し、歌メロ主体のバラードナンバー『Kjærlighet』・10年代メタルコアを意識した縦ノリナンバー『Nightmares』等で新境地も開拓するなど、バンドの魅力を保ちつつ格段に進化しているのだ。これは恐らく、メロデス界最高峰のプロデューサーFredrik NordströmとEttore Rigotti(Disarmonia Mundi)のサポートに依るところも大きいだろう。
「慟哭」を心の底から求めている人間は全員必聴。本作を涙無しに聴くことは決して出来ない…。
68.Herbie Hancock - Head Hunters
Release:1973/US/Coumbia
Genre:Fusion/Jazz Funk
67.Cynic - Kindly Bent to Free Us
Release:2014/US/Roadrunner
Genre:Progressive-Rock
Spotify:(なし)
プログレッシヴ・デスメタルのゴッドファーザー、まさかの脱メタル。70年代の空気を感じさせるオーガニックなプログレッシヴ・ロックを鳴らす3rd。
一般的な認識としては、彼等の代表作として挙げるべきは間違いなく本作などではなく、1st『Focus』だろう。「幻想的なフュージョン/ジャズ・ロック」と「デスメタル」という、一見真逆に感じられる二つの音楽を完璧に融合させた音楽性は、リリース当時(1993年)の時代性を考慮すると余りにも革新的。今でも「芸術的メタル」の象徴として崇め続けられている歴史的名盤だ。
そのような過去があるからこそ、3rd『Kindly Bent to Free Us』に対しては各音楽メディアも、初めて聴いた時の僕も、「彼等のようなレジェンドがあえて今、“誰でも出来そうな懐古趣味に走る意義はあるのか?”」という否定的な感想を胸に抱いたものだ。だってデスボイスやツーバスの連打も無ければ、2nd『Traced in Air』やEP等で見せたアンビエント/ポストロックのエッセンスも消え失せているのだもの。
ふわふわとしたボーカルに合わせて、ギターが神秘的なメロディーをシュレッディングで奏で、フレットレスベースがムニムニとした柔らかい低音を紡ぎ出し、ドラムもいつになくクールなプレイングを見せる。「これは本当にあの“Cynic”なのか?」「あの“全く違う音楽同士を融合させた歪さ”は何処へ?」と、誰もが感じただろう。
しかし、今の僕がCynicの最高傑作を挙げるのなら、本作一択。
確かに本作の路線が過去に比べて地味なのは事実であるし、そこはやはり否めない。
だが、本作を噛み締めるように聴いていただければ分かるはずだ。70年代プログレ、ジャズロック、フュージョン、サイケ、メタル、これらの音楽要素が下地の部分からグシャグシャに掻き混ぜられたこの音は、完全にカテゴライズ不能の域まで達していると。過去2作も極めて実験的であったものの「ここはメタル」「そこはAllan Holdsworthっぽい」などと、ある程度リスナー側による分解・分析が可能であったはず。本作はそういった行為すら叶わない。「プログレッシヴ・デスメタルの父」は、更なる飛躍のために「メタル」という概念すら自らの一部にまで溶かし込んでしまったのだ。
というように、本作は驚くべき方向転換を図った作品であったが、ひとつだけ彼等の音楽には変わっていない部分がある。それはサウンド全体から感じられる、“宇宙的”な浮遊感。不思議なことに、彼等の音楽を評する人間は誰しも、スピリチュアルな言葉を用いようとするのだが、本作もそういった思想とはピッタリの雰囲気なのだ。
「人間が作曲したとは思えない音楽」を求めている方々は全員必聴。出来れば本作からではなく、1st『Focus』から順番に。
66.ERRA - Moment of Clarity
Release:2015/US/Sumerian
Genre:Progressive-Metalcore/Djent
プログレッシヴ・メタルコア/Djentシーンの最前線を走る4人組バンドによる3rd EP。
スクリーモ/叙情系ハードコア直系の天を貫くかのような激エモメロディーを主軸に、変拍子で刻まれるテクニカルギターリフやピアノ/アンビエント等を散りばめたサウンドは、とにかく眩しく壮大な世界観。特に1曲目『Dreamcatcher』は“彼等らしさ”の溢れる名曲なので、必聴だ。
本作はテクニカル路線を推し進めた2nd『Augment』と、よりメロディーと浮遊感に重きを置いた新機軸3rd『Drift』の間にリリースされた過渡期の作品であり、徐々に彼等の音楽性が変化している様を味わえる。本作を聴けば、彼等はこの時点で“Djent”という枠から逸脱する準備を始めていたことが分かるだろう。
彼等は来日経験や日本への音楽的影響も大きく、「日本産Djentバンド」というと8割方が彼のフォロワー的サウンドだ。海外産メタルコア/Djent系ファンのみならず、日本産ラウドロックバンドの音楽ルーツを理解する上でも、聴いて損は無いだろう。
65.D'Angelo & The Vanguard - Black Messiah
Release:2014/US/RCA
Genre:Alternative-R&B/Neo-Soul
64.Strapping Young Lad - City
Release:1997/Canada/Century Media
Genre:Industrial-Metal
Strapping Young Ladのリーダーにして一流メタル系アーティスト/プロデューサー、Devin Townsend自身が認める“キャリア史上最高傑作”。
Devin Townsend自身による音程感のあるスクリームと、1997年作とは信じがたい極上のサウンド・プロダクション、そしてメタル界随一の名手達によるデスメタル並みの過激な演奏っぷりは何度聴いても衝撃的。本作の邦題『歌舞伎町から超剛鉄重低爆音』という言葉がまさにピッタリの音楽だ。
高速で鳴らされる楽器の音色が一切潰れることなく、無数の音の粒子となって降り注ぐ様は本作でしか味わえない。ノイズ、シューゲイザー、ポストロック等、「音の粒子を浴びる快楽」を追求する音楽ジャンルは多数存在するが、本作はそれらの歴史的名盤にも全く劣らない。「メタル」というジャンルの音響感のイメージを覆されるアルバム。全員必聴。
63.Lee Konitz - Very Cool
Release:1957/US/Verve
Genre:Cool-Jazz
62.Ulver - ATGCLVLSSCAP
Release:2016/Norway/House of Mythology
Genre:Post-Rock/Ambient
ブラックメタル/フォーク/ゴシック/インダストリアル/トリップホップ/アンビエント/ポストロック/ポストクラシカル/映画音楽/ニューウェーブ等、作品ごとに音楽性を目まぐるしく変えるノルウェー出身4人組バンドによる13th。
音楽性としてはアンビエント・ドローン等のジャンルに当たるが、ライブテイク音源を加工して制作された本作は全編通して熱量たっぷり。さらに、真っ直ぐ滑らかに繋がるアルバム構成を崩すことなく、全曲違った形に仕上げられているのだから聴き応えも十分。歌モノ、ロック色の強い楽曲、リズムの主張が強い楽曲等、アンビエントと離れた楽曲も多数収録されているのにも関わらず、全体としては違和感無く溶け込んでいるのだから不思議なものだ。
アルバム全体を通して、徐々にヒートアップしていく音楽がお好きな方は是非。
https://itunes.apple.com/jp/album/luv/1319140765?at=10l8JW&ct=hatenablog
Release:2017/Japan/Universal
Genre:V-ROCK/Alternative-Rock
ヴィジュアル系の雛形として有名な5人組バンドの9th。「LUNA SEA版エモ/ポストロックアルバム」とも言える、徹頭徹尾煌びやかなポップネスに満ちた異色作だ。
本作は曲単体の出来・アルバム構成など、全てにおいて"ラフなようで洗練"されており、キラーチューンこそ無いものの、今の彼らでしか作り得ないスタイルの名曲揃い。過去の作風の安易な焼き直しなどに陥ることなく、まだ歩みを止めていないということがひしひしと伝わってくる。
まず、本作の最大のポイントとなるのは、サウンド・プロダクションの質が向上した点だろう。これにより、LUNA SEAというバンドの代名詞であるツインギターの対比が一層美しさを増しているのだ。正直、僕としては音楽性がどうであれ、SUGIZOとINORANのコンビネーションがキマっているだけで「流石!」と思わされる。それがより輝かしく磨き上げられているのだから、尚更強く唸らされてしまう。
そして、賛否両論となった楽曲自体も僕は素晴らしいと思っている。初めて聴いた時は流石に僕も動揺してしまったが、インタビューを一度目にすれば音楽性の変化は「必然的」であることは容易に理解出来る。
それにそもそも、「暗黒性〜」「衝動性〜」等といった表面的イメージはともかくとして、本作も十分「LUNA SEAらしい」作曲をしているではないか!過去最高に眩しいメロディーが楽曲を支配しているものの、ボリュームを大きくすれば、ツインギターの対比やストリングス、ノイズ/アンビエントなど、無数の音響マニア的アプローチが聴こえるだろう。(『Miss Moonlight』等、本当にシンプルな手法で勝負した楽曲もいくつか収録されているが)
確かに「彼等が一番カリスマ性を纏っていた時期は初期である」というのは疑いようも無い事実。しかし、彼等は歳を重ねることで、新たに得たモノもたくさんあるハズだ。そういった点も考慮した上で、本作は再評価されるべきだろう。